姉の友人がかわいくて、二人きりになるために

『姉の友人』

僕の家にはよく、姉の友達が遊びにきました。姉と同じ年と言うから、僕より3つ上ということになります。
僕は大学生で、学生最後の夏休みをすごしているところでした。その彼女は、パソコン教室の講師で、パソコンに関することなら何でも知っていて、僕も時々、凍りついたディスクトップの回復や、いろんなアクシデントの際は、彼女に頼んで直してもらったりしました。
彼女はなかなかの美人で、スタイルもよく、学生時代はテニスの選手だったとか。まえに姉と彼女が海に行くとき、僕が車で送迎したことがあり、ついでにいっしょに泳いだのですが、水着姿の彼女のその、まぶしいまでの肉体には、すっかり魅了されてしまいました。
彼女が姉をたずねてくるのは日曜日だったので、僕もいつもその時は家にいるようにしました。そして彼女がやってくると、なにくわぬ顔で彼女のまえにでていき、それから3人で長々と話しあうのがいつものパターンでした。姉にしてみれば、出しゃばりな弟にはうんざりらしく、部屋から追い出されることもしよっちゅうでした。僕は何とか、彼女と二人だけになれないものかと、姉をいつしか煙たくおもうようになっていました。
僕は、わざとパソコンをむちゃくちゃにいじくって、素人ではとても手に負いかねる状態にして、彼女がきたとき、部屋に呼んで、パソコンをみてもらうことにしました。
我ながら、うまいことを考えついたものです。そして当日、思った通り彼女が僕のパソコンをみるため、部屋にやってきました。最初は姉もいっしょにいたのですが、そのうち飽きたのか、いつのまにか部屋からいなくなっていました。望んでいた機会がようやく訪れようとしていました。
「このパソコンね、じつはわざと故障させたんだ。きみと、二人きりになりたくてね」
すると彼女は声にださずに笑いいました。
「プロがみたら、わざとかそうでないかぐらい、一目でわかるものよ」
「え、それじゃ」
「あなたの思惑は、みえみえね」
「それじゃ、単刀直入にいうけど、僕とつきあってくれないだろうか」
「姉さんが、どうおもうかしら」
「関係ない」
「あなたの姉さんは私の友達よ。黙っているわけにはいかないわ」
「じゃ、よんでくるよ」
すると、入り口のドアがひらき、いきなり姉が姿をあらわしました。
僕が言うよりも早く、姉が言いました。
「お好きなように」
姉ならきっと、そう言うだろうと、僕ははじめから予期していました。

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